MLMの勧誘をしたあと、友達から突然LINEやSNSをブロックされると、「もう友達には戻れないのか」「謝ったほうがいいのか」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、ブロックされた直後に最も避けたいのは、関係を取り戻そうとして別の方法で連絡を重ねることです。まずは相手が距離を置こうとしている状態を尊重することが、これ以上関係を悪化させないための第一歩になります。
この記事では、MLMそのものの良し悪しではなく、「MLMの勧誘後に友達からブロックされたあと、どう対応するか」に絞って解説します。
MLMの勧誘後に友達からブロックされたら、まず追いかけない
友達からブロックされたと分かったときは、理由を聞きたくなるものです。しかし、ブロックという行動が取られている以上、少なくとも現時点では連絡を受け取りたくない可能性が高いと考えたほうがよいでしょう。
関係を修復したいなら、最初にすることは連絡手段を増やすことではありません。いったん連絡を止め、相手の意思を尊重することです。
別のSNSや電話から連絡しない
LINEをブロックされたからInstagram、Instagramも難しいから電話というように連絡経路を変えると、相手からは「ブロックしても追いかけてくる」と受け取られることがあります。
自分としては「誤解を解きたいだけ」「一度だけ謝りたいだけ」でも、相手が距離を置きたい状態では負担になりかねません。
ブロック直後は、説明や謝罪よりも相手が作った距離を壊さないことを優先しましょう。
共通の友達に連絡を頼まない
本人へ直接連絡できないからといって、共通の友達に「謝りたいと伝えて」「ブロックを解除するよう言って」と頼むことも慎重に考える必要があります。
共通の友達を通すと、本人にとってはMLMの勧誘だけでなく、人間関係全体へ話が広がったように感じる可能性があります。
また、共通の友達まで状況に巻き込むことになるため、ブロックされた直後の連絡役として利用するのは避けたほうが無難です。
すぐに理由を決めつけない
ブロックされた理由が、必ずしも一つとは限りません。
- MLMそのものに抵抗があった
- 友達から営業されたように感じた
- 断ったあとも話が続くことを警戒した
- 勧誘目的だと知らずに会ったことが嫌だった
- 第三者や上位会員を紹介されることに不安を感じた
- 今後も勧誘されると思い距離を置いた
本当の理由は本人にしか分かりません。だからこそ、「あの人はMLMを理解していない」「ネットの悪い情報を信じたのだ」と決めつけるより、自分の誘い方を客観的に振り返ることが重要です。
ブロックされたあとにやらないほうがいい5つの対応
関係を戻したい気持ちが強いほど、行動を急ぎやすくなります。しかし、ブロック後は何をするか以上に、何をしないかが重要です。
1.別アカウントからメッセージを送る
別のLINEアカウントやSNSアカウントを使えば連絡できる場合でも、ブロックを回避してまでメッセージを送るのは避けましょう。
謝罪目的であっても、相手が設定した境界を越えて接触する形になってしまいます。
2.長文でMLMの正当性を説明する
「怪しいビジネスではない」「商品は本当に良い」「誤解されている」という説明をしたくなるかもしれません。
しかし、ブロック後に必要なのはMLMへの理解を得ることではなく、人間関係に生じた負担を減らすことです。
関係修復を目的にするなら、MLMの説明と謝罪は分けて考えるほうがよいでしょう。
3.「一度話せば分かる」と会おうとする
直接会えば誤解を解けると思っても、相手が距離を置いている状態で面会を求めると、さらに警戒される可能性があります。
偶然会った場合も、その場でMLMについて説明したり、話し合いを迫ったりする必要はありません。
4.共通の友達に味方になってもらう
「自分は強引に勧誘していない」と周囲へ説明し、自分の側から友人関係を整理したくなることもあります。
ただし、共通の友達にどちらが正しいか判断してもらおうとすると、二人の問題がグループ全体の問題へ広がりやすくなります。
5.相手を否定する投稿をSNSに書く
「成功する人は否定しない」「挑戦しない人とは付き合えない」といった投稿は、相手を名指ししていなくても、自分に向けられたものだと受け取られることがあります。
友人関係を残したいのであれば、ブロックされた直後ほどSNSで相手への不満や反論を発信しないほうが安全です。
なぜMLMの勧誘で友達との距離が急に広がることがあるのか
勧誘した側には「良い情報を教えただけ」という認識があっても、友達側には違う受け止め方が生まれる場合があります。
特に長く付き合ってきた友達ほど、友人として会っているのか、ビジネスの対象として会っているのかが分からなくなると、不信感につながることがあります。
友達としての連絡だと思っていた場合
久しぶりに「ご飯に行こう」「紹介したい人がいる」と誘われ、会ってからMLMの話だと分かった場合、内容そのものよりも最初から目的を教えてもらえなかったことが問題になることがあります。
自分では自然な流れで話したつもりでも、相手からすると「普通に会いたかったのに勧誘だった」と感じる可能性があります。
友達なのか見込み客なのか分からなくなる場合
MLMでは、自分が良いと思った商品や仕組みを身近な人へ伝えることがあります。
一方、伝えられた側からすると「今までの付き合いもビジネスのためだったのでは」と疑問を感じることがあります。
この認識の違いが大きくなると、内容を断るだけではなく、連絡そのものを止めるためにブロックするという選択につながることがあります。
断ったあとも勧誘が続くと思われる場合
一度断られたあとに、「話だけでも」「詳しい人を紹介する」「聞いてから決めればいい」と続けると、自分では押していないつもりでも相手には断りづらさが残ります。
ブロックを今後の勧誘を止めるための手段として使われた可能性も考え、まずは接触を止めることが大切です。
自分のMLM勧誘方法も一度振り返っておく
友達との関係を修復できるかどうかとは別に、今回どのように勧誘したのかを振り返っておくことも重要です。
日本では、MLMの仕組みが特定商取引法上の「連鎖販売取引」に該当する場合があります。消費者庁の特定商取引法ガイドでは、該当する連鎖販売取引の勧誘に先立ち、統括者等の名称、契約について勧誘する目的、商品または役務の種類などを明らかにするルールが示されています。
そのため、「友達だから詳しい説明は後でもいい」と考えるのではなく、何の目的で会うのかを最初から分かる形で伝えていたかを確認してみましょう。
| 振り返るポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 誘った時点 | MLMやビジネスの話をする目的だと伝えていたか |
| 相手の反応 | 断りたい雰囲気や消極的な反応を無視していなかったか |
| 説明方法 | 利益や成功例だけを強調していなかったか |
| 第三者の参加 | 別の会員や上位者が参加することを事前に伝えていたか |
| 勧誘後 | 断られたあとも繰り返し連絡していなかったか |
ブロックされたことだけで、自分の勧誘方法に法的な問題があったと決まるわけではありません。ただし、同じことを繰り返さないための振り返りはしておいたほうがよいでしょう。
友達との関係を修復するなら「解除されたあと」が重要
ブロックされている間に無理に謝罪を届けようとするより、相手から再び連絡できる状態になるまで待つほうが関係悪化を防ぎやすくなります。
もし将来ブロックが解除されたり、自然に話す機会ができたりした場合は、そのとき初めて短く謝罪する選択肢があります。
謝るときはMLMを理解してもらおうとしない
謝罪の目的は「MLMに対する誤解を解くこと」ではありません。
相手が嫌だったと感じた可能性のある行動について、自分の側から認めることです。
たとえば、次のような伝え方で十分です。
この前はビジネスの話を急にしてしまってごめん。嫌な思いをさせたなら申し訳なかったです。もうこの件でこちらから勧誘することはしません。返事も無理にしなくて大丈夫です。
ここで「でも本当に良いビジネスだから」「誤解だけは解きたい」と続けると、謝罪が再勧誘に見えてしまうことがあります。
謝罪したら返事を求めない
謝ったからといって、相手がすぐ友達関係を戻してくれるとは限りません。
謝罪後に「読んだ?」「まだ怒ってる?」「いつなら話せる?」と返事を求めると、再び負担をかけてしまいます。
一度謝ったあとは、相手がどうするかを相手に任せることが重要です。
元の関係に戻ることだけをゴールにしない
以前と同じ友達関係に戻れる場合もあれば、距離が残る場合もあります。
こちらが謝罪しても、相手には距離を置き続ける自由があります。関係修復とは必ず以前の状態に戻すことではなく、これ以上相手へ負担を与えないところまで含めて考えたほうがよいでしょう。
MLMを続ける場合でも友達との関係を分けて考える
今回のブロックをきっかけに、MLMを続けるかどうかとは別に、友達との付き合い方についてルールを決めておく方法があります。
- 友達に会う目的と勧誘する目的を混ぜない
- ビジネスの話なら最初に目的を伝える
- 興味がないと言われたらそこで話を止める
- 友達の悩みを勧誘のきっかけとして利用しない
- 断られても友人関係の態度を変えない
- 紹介や第三者との面会を本人の了承なしに設定しない
「友達だから話を聞いてくれるはず」と考えるより、友達だからこそ断る自由を残しておくことが、長期的な人間関係では重要です。
MLMの勧誘後にブロックされたときによくある質問
ブロックされたら、もう友達関係は終わりですか?
必ずしも将来まで関係が終わったとは限りません。ただし、現時点では距離を置きたい意思があると考え、こちらから追いかけないことが大切です。
謝りたいので別のSNSから連絡してもいいですか?
おすすめはできません。ブロックされた連絡先を避けて別の手段から接触すると、謝罪であっても相手には負担になる可能性があります。
共通の友達から謝罪だけ伝えてもらうのはどうですか?
共通の友達を巻き込むことで問題が広がる場合があります。緊急性のない謝罪であれば、無理に第三者を介さず、相手が距離を置ける状態を守るほうがよいでしょう。
ブロックを解除されたらすぐ連絡していいですか?
解除された理由は分からないため、すぐに長文を送ったりMLMの話を再開したりするのは避けましょう。自然な接点ができた場合に、必要であれば一度だけ短く謝罪する程度から考える方法があります。
「もう勧誘しない」と伝えれば元の友達に戻れますか?
相手次第です。勧誘しないと伝えることは関係を悪化させないための一つの対応ですが、以前と同じ関係に戻ることを相手へ求めることはできません。
MLMを辞めないと友達との関係は修復できませんか?
MLMを続けるかどうかと、その友達が今後付き合いを続けるかどうかは別の問題です。重要なのは、相手が望まない勧誘を続けず、友達としての関係とビジネスを混同しないことです。
MLMの勧誘後にブロックされたら、まず相手との距離を尊重する
MLMの勧誘後に友達からブロックされたとき、最初に優先したいのは「どうすれば解除してもらえるか」ではありません。別アカウントや電話、共通の友達を使って追いかけず、相手が作った距離を尊重することです。
そのうえで、勧誘目的を事前に伝えていたか、断りづらい状況を作っていなかったか、断られたあとも話を続けていなかったかを振り返ってみましょう。
将来、自然に連絡できる機会ができた場合は、MLMを正当化する説明ではなく、相手に負担をかけたことについて短く謝る方法があります。謝ったあとは返事や関係修復を求めず、相手の判断に任せることが、これ以上友人関係を悪化させない対応になります。



