「誰でも月収100万円!」「夢のライフスタイルが手に入る!」そんな甘い言葉で勧誘されるMLM(マルチレベルマーケティング)。でも、本当にそんなに簡単に稼げるのでしょうか?
この記事では、MLMの仕組みから稼げない理由、成功者の裏側までをやさしく徹底解説します。「ちょっと気になってるけど不安…」という方こそ、読む価値アリです!
MLMって本当に稼げるの?仕組みと現実を解説
MLMの基本的なビジネスモデルとは?
MLM(マルチレベルマーケティング)とは、日本語で「連鎖販売取引」とも呼ばれる販売方法です。簡単に言えば、商品を販売しながら、他の人も自分のチームに勧誘して、その人たちの売り上げの一部をもらえる仕組みです。たとえば、あなたがAさんを紹介して、AさんがBさんを紹介し…というふうに下の階層にどんどん人が増えていきます。そして、その「下の人たち」の売り上げの一部が、あなたの報酬に加算されるのです。
一見すると、働いた分だけ報酬が入るように感じますし、「頑張れば夢がかなう」と思える仕組みに見えます。でも、実はこの仕組みには大きな落とし穴があります。それが「下に人を増やし続けなければならない」という点です。誰もが紹介していけるわけではないため、実際に利益を出せる人はごく一部に限られるのです。
一般的なネットワーク構造の仕組み
MLMの構造は「ピラミッド型」と言われることが多いです。つまり、最上位の人がいて、その下に何人も紹介された人がつながり、さらにその下にも…という風にどんどん広がっていくのです。しかし現実問題として、人間の数は有限です。無限に紹介し続けることはできません。
たとえば、ひとりが5人ずつ紹介していった場合、10階層目では約10万人が必要になります。こんなに紹介できるわけがないですよね? 実際には途中で止まってしまい、新しく始めた人ほど「紹介する相手がいない」という状況になります。
収入はどこから発生しているのか?
MLMで得られる収入の多くは、実は「紹介した人が商品を買う」ことによって発生します。つまり、自分が誰かを勧誘して、その人が商品を買ったり、他の人を紹介したりしない限り、収入が増えないという構造です。つまり「実際の売上よりも、勧誘でお金を得る仕組み」になっている場合もあります。
このような収入モデルは、商品の価値ではなく「人を集める力」に依存しています。そのため、商売というよりも「人間関係ゲーム」になりがちなのです。
「成功者」はほんの一部って本当?
よく「MLMで月100万円稼いでる人がいる!」という話を聞きますが、こうした成功者は全体の1%未満とされています。さらにその中でも、実際に生活できるレベルの収入を安定して得ている人はごくわずかです。
なぜなら、上位の人に報酬が集中する構造のため、新しく参加した人がそのレベルに到達するのは非常に困難だからです。多くの人は数ヶ月から1年ほどで活動をやめてしまいます。
なぜ初心者が稼げない構造になっているのか?
MLMは「後から入った人ほど不利」な仕組みです。なぜなら、すでに人が埋まっている市場にあとから参入しても、紹介できる相手が残っていない可能性が高いからです。特に都市部では、同じ会社のMLMを何人もの知人がすでに始めていることもよくあります。
また、初心者は勧誘の仕方も分からず、断られる経験を何度もしてしまいます。結果として「自分には向いていない」「精神的につらい」と感じてやめてしまう人が多く、ビジネスとして成立する前に終わってしまうのです。
MLMが稼げない理由5選!
商品の価格が高すぎる問題
MLMで販売されている商品は、普通の通販サイトやドラッグストアで買えるものよりも、価格がかなり高いことが多いです。その理由は、商品の価格に「報酬」が上乗せされているからです。つまり、誰かがその商品を買うことで、紹介者に報酬が入る仕組みになっているため、どうしても価格が高くなってしまうのです。
これでは、一般の人が「純粋に良い商品だから買う」という気持ちにはなりません。高すぎて買えない、リピートしない、となると、継続的な売り上げは見込めません。これが稼ぎにくさにつながっています。
継続的に新規を勧誘しないと収入が止まる
MLMでは、ただ商品を売るだけではなく「新しい人を紹介すること」が収入に直結します。つまり、新しい人が入ってこないと、収入が減っていく仕組みになっています。これは「安定したビジネス」とは言いにくいです。
ビジネスというのは、商品やサービスが売れ続けてこそ成り立ちます。でもMLMでは、商品よりも「人」が回転しないといけないため、永遠に人を探し続ける必要があります。これが精神的にも体力的にも大変です。
友人や家族との関係が壊れるリスク
MLMで最初にターゲットにされるのが「友人や家族」です。「一緒に夢を追おう」「あなたなら成功できる」などと言って勧誘しますが、相手からすれば「お金目当てなのか?」と疑われることもあります。
実際に、MLMが原因で友達を失ったり、家族と口をきかなくなったりしたという話は多いです。ビジネスのために人間関係を犠牲にすることになるのは、大きなデメリットと言えるでしょう。
在庫リスクと買い取りノルマ
一部のMLMでは、毎月決まった量の商品を自分で買わなければならない「ノルマ」があります。これは、自分が報酬を得るための条件になっていることが多いです。そのため、売れない商品を自分で買って在庫を抱えてしまう人も少なくありません。
特に食品や健康商品など、消費期限のあるものだと、無駄になってしまうこともあります。結果として「稼ぐどころか赤字になった」というケースも多いです。
情報の非対称性と「夢の売り方」
MLMでは、主に勧誘する側が圧倒的に情報を持っています。「誰でも成功できる」「自由なライフスタイルが手に入る」など、夢のような話をしてきますが、実際にはその背景やリスクを詳しく説明してくれないことが多いです。
つまり、「知っている側」と「知らない側」の情報の差が大きすぎて、冷静な判断ができないまま始めてしまう人が多いのです。この情報の非対称性が、トラブルや後悔につながっています。
「MLMで稼げた」は本当か?成功者の裏側
見せかけの成功例が多い理由
MLMで「稼げた!」とSNSやブログなどでアピールしている人がいますが、その多くは見せかけの成功です。高級車に乗っていたり、ブランド品を身につけていたり、リゾート地で豪華な生活をしている写真を投稿して「自由なライフスタイルを手に入れた」と宣伝します。
でも、その生活が本当にMLMの収入で成り立っているかは別問題です。中には、借金してブランド品を買ったり、レンタカーや短期レンタルの高級マンションを使って演出している人もいます。つまり、夢を売るための「演出」なのです。見た目に騙されないよう注意が必要です。
セミナーやSNSでの演出トリック
MLMの勧誘では、セミナーや説明会がよく開かれます。その場では、会場の雰囲気を盛り上げるために大きな拍手や感動のストーリーが語られ、感情に訴える演出が行われます。「会社員の頃は借金だらけだった私が、今では海外旅行三昧!」といった体験談が紹介されるのです。
またSNSでも、ビフォーアフターの写真を載せたり、「月収100万円突破!」と大きな数字を出す投稿が多く見られます。しかし、それが事実かどうかの確認はできません。信じてしまうと、冷静な判断ができなくなってしまいます。
本当に儲けているのは誰なのか?
MLMで本当に儲けているのは、ほとんどの場合「一番上にいる人たち」です。MLMは階層構造で、上の人が下の人の売り上げの一部を得る仕組みなので、早く始めた人、そして多くの人を組織に取り込んだ人が有利です。
つまり「先行者利益」がとても大きいビジネスなのです。新しく始めたばかりの人がこのレベルまでたどり着くには、何百人、何千人単位の勧誘が必要になります。現実的ではありません。
MLMの上層部の収益構造
MLMの上層部になると、自分が直接動かなくても、下にいる数百人、数千人の売り上げから報酬が入ります。つまり、自分が商品を売らなくても収入が自動で入る「仕組み化」ができている状態です。
この状態になれば楽かもしれませんが、そこに行きつくまでの道のりがあまりにも険しく、実際にはほとんどの人がそこまで到達できません。また、組織が崩れると収入も激減するため、安定性にも欠けています。
実際に稼げている人の生活はどうなのか?
たとえ「稼げている」と言っても、その生活が本当に豊かなのかは別問題です。MLMで上位にいる人の中には、勧誘のために全国を飛び回り、週に何回もセミナーに出たり、メンバーのフォローに時間を費やしている人もいます。
自由な時間どころか、会社員以上に忙しい生活を送っているケースもあるのです。そして、プレッシャーや人間関係のストレスに悩んでいる人も多くいます。「自由な生活」は見せかけだけの可能性が高いということを忘れてはいけません。
法律と倫理の観点から見るMLMの危うさ
法律で禁止されているMLMとの違い
MLM自体は法律で完全に禁止されているわけではありません。しかし「無限連鎖講(ネズミ講)」と呼ばれる違法なスキームとは区別されています。ネズミ講は商品がなく、完全に「紹介料」だけでお金が回る仕組みです。これは違法です。
一方、MLMは一応商品やサービスの販売が存在しているため、法律上は許可されています。ただし、販売方法や勧誘の仕方によっては、違法に近いグレーゾーンとなることもあります。だからこそ、見極めが重要なのです。
特定商取引法に違反する事例
日本には「特定商取引法」という法律があります。これは消費者を守るために作られた法律で、MLMに関しても勧誘時のルールが細かく定められています。
たとえば、勧誘する際に「儲かるよ」と断定的なことを言ったり、身分を偽ったり、強引に契約させたりすると、この法律に違反します。実際にこの法律に違反したことで、行政指導や業務停止処分を受けた企業も多数存在します。
モラル的に問題視される勧誘手法
たとえ法律には触れなくても、道徳的・倫理的に問題がある勧誘手法も多いです。たとえば「内緒で始めよう」「親に黙って登録しても大丈夫」などと言って未成年を勧誘するケースや、「あなたの将来のため」とプレッシャーをかける手法も問題です。
こうしたやり方は、相手を不安にさせたり、洗脳に近い状態に追い込むことがあります。人の弱みに付け込んだビジネスは、長期的には信用されません。
裁判沙汰になるケースもある?
MLMに関するトラブルは少なくありません。中には、誇大広告や不当勧誘が原因で裁判になったケースもあります。返金トラブル、勧誘時の虚偽説明、さらには名誉棄損や精神的苦痛による損害賠償など、多岐にわたります。
一度訴訟問題に巻き込まれると、多大な時間と費用、精神的ストレスがかかります。軽い気持ちで始めたビジネスが、大きなトラブルになるリスクがあるのです。
自分が加害者になるリスク
MLMの最も怖いところは、自分が知らないうちに「加害者」になってしまう点です。たとえば、友達に「絶対儲かるよ」と言って勧誘した結果、相手が損をしてしまったら、あなたが責任を問われる可能性があります。
「悪気がなかった」では済まされないケースもあります。人に何かを勧めるということは、それだけ責任が伴う行為なのです。
それでもMLMを始めたい人が注意すべきこと
登録前に必ず確認すべきこと
MLMを始めようと思ったら、まずは「その会社が本当に信頼できるかどうか」を確認することが大切です。具体的には、会社の設立年、代表者名、所在地、販売実績、行政処分歴などをチェックしましょう。特に、過去に特定商取引法違反などで処分を受けている会社は要注意です。
また、セミナーや説明会で感じた違和感も大切です。「ちょっと怪しいな」と思ったら、無理に進めず、一度立ち止まる勇気が必要です。焦って契約せず、冷静に情報を集めましょう。
誠実なMLMと悪質なものの見分け方
すべてのMLMが悪いわけではありません。中には、商品が本当に良質で、過剰な勧誘をしなくてもリピーターがつくようなビジネスも存在します。見分けるポイントは以下の通りです:
| チェックポイント | 誠実なMLM | 危険なMLM |
|---|---|---|
| 商品の価格 | 市場相場と大きな差がない | 明らかに高額で理由が不明 |
| 勧誘方法 | 強要しない・自由意思を尊重 | 強引・断りづらい雰囲気 |
| 収入の説明 | 現実的で具体的 | 誇張・「絶対儲かる」と断言 |
| 契約書類 | 明確で情報開示がある | 曖昧・見せずに契約させる |
| トラブル対応 | 返金やクレームに柔軟対応 | 無視・自己責任で押し切る |
これらを参考にして、誠実なビジネスかどうかを見極めましょう。
口コミ・レビューのチェック方法
ネット上には、MLMに関する実体験を投稿している人がたくさんいます。特に、ブログやYouTubeで「やってみたけど稼げなかった」「人間関係が壊れた」などの体験談は非常に参考になります。
公式サイトや勧誘者の話だけを鵜呑みにするのではなく、第三者の口コミをしっかり確認しましょう。また、「悪い評判が見つからないMLM」は逆に怪しい場合もあります。批判的な意見も含めて、情報を幅広く集めることが大事です。
家族や信頼できる人に相談する重要性
MLMに限らず、何か新しいことを始めるときは、家族や親しい友人に相談することが大切です。特にお金が関わることや人間関係が絡むビジネスでは、客観的な意見をもらうことで冷静になれます。
もし相手が「それは危ないと思う」と言ってくれたら、その声には耳を傾けましょう。「成功者は孤独になる」と言う人もいますが、信頼関係を壊してまでやる価値があるか、しっかり考えるべきです。
他の副業との比較で冷静に判断すること
今の時代、副業にはさまざまな選択肢があります。ブログ運営、動画投稿、フリマアプリ、クラウドワークスなど、初期費用がほとんどかからず、スキルを積める副業もたくさんあります。
MLMは初期費用が高く、精神的なプレッシャーも大きいビジネスです。本当に自分に合っているかどうか、他の副業と比べて検討しましょう。稼ぐ手段は1つではありません。
まとめ
MLMは一部の人にとっては収入源になるかもしれませんが、多くの人にとっては「稼げない」「人間関係が壊れる」「在庫を抱えて赤字になる」など、リスクの高いビジネスです。
特に初心者やネットビジネスに慣れていない人ほど、勧誘者の話を信じやすく、冷静な判断が難しくなります。夢を見せる仕組みがうまくできているからこそ、情報を鵜呑みにせず、自分で調べて納得してから行動することが大切です。
MLMに限らず、ビジネスは「継続できるか」「自分に合っているか」が成功の鍵です。焦らず、地に足をつけて、後悔のない選択をしていきましょう。



